【短編小説コンテスト】第四回ナロラボ杯 プレーオフ(最終決戦)結果発表

【短編小説コンテスト】第四回ナロラボ杯 プレーオフ(最終決戦)結果発表

お待たせいたしました!
第四回ナロラボ杯 プレーオフの結果発表です。

今回は「キカイプロジェクト」こと「キカプロ」とコラボした企画になります。
最高得点を獲得した作品の作者様にはキカプロのご協力の元
作品をイメージしたイラスト+ボーカルなしのBGM」をプレゼントしちゃいます!

※この企画は当サイト『ナロラボの小説コンテスト』が主催する評価シート付きの短編WEB小説批評企画です。
評価リーグの結果発表については以下をご覧ください。
ナ・リーグ結果発表
ク・リーグ結果発表

 

※プレーオフは得点順に発表しません。
ナ・リーグ登録順⇒ク・リーグ登録順に得点を発表します。
下に順位があるので順位だけ知りたい方は下までスクロールしてください。

それではプレーオフの解説を行います。

プレーオフ(最終決戦)

二つの独立したリーグの上位4作品、合計8作品による最終決戦を行います。
今回の評価レビュアーは
書籍化作家二名・小説家になろうの有名レビュアー二名の合計4名になります。
プレーオフは評価リーグまでとは異なり、
各レビュアーが個人の裁量で短編小説に100点満点で得点」をつけます。
完成度100点評価、満足度100点評価、シンプルに面白さ100点評価など、
項目にしばられることなく各レビュアーが小説で重要だと思うものを基準に、
「M-1グランプリ」式で得点を出します。
四人のレビュアーが各自100点持ち、合計400点満点で得点を出します。

 

評価レビュアーの紹介

プレーオフ(最終決戦評価レビュアー)

ベギンレイム

「小説家になろう」の読み専ペンギンさん。 2014年より「なろうラジオ」にて「スーパー読者(ボランティアスタッフ)」として協力している、いわば「なろう公認読み専」さん。圧倒的な読書量に裏打ちされた的確な感想やコメントは複数の書籍化作家さんも認めるほど。

ひょろ

小説家になろう読み専ユーザー。第二回ナロラボ杯でレビュアー担当。エッセイジャンルの累計ランキングNo.1作品読み専が紹介する『なろうお気に入り作品』」を連載中。現在までほぼ毎日更新で180本以上のWEB小説を紹介してきた。エッセイは現在レビューを受けた数が20本を超える小説家になろう屈指の人気エッセイとなっている。

肥前文俊

書籍化作家さん。小説家になろうに投稿していた「青雲を駆ける」にオファーがかかり、ヒーロー文庫より書籍化(既刊3巻)。ファンタジー長編に限らず短編作品も数多く執筆しており、幅広いジャンルの作品を執筆できるなろうでも稀有な作家さん。また、個人でライトノベル書評ブログ創作についての考察ブログ運営されていて、書籍化作家視点での作品へのコメントや独自の創作論等魅力的な書評記事を公開している。

肌/編乃肌
書籍化作家さん。第2回お仕事小説コンにて「あなたのドコカに花が咲く」が特別賞を受賞。
商業出版に際して「花屋「ゆめゆめ」で不思議な花束を 」と改題されてデビュー(既刊2巻)。
それに続き、第一回モーニングスター大賞にて「余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です」が受賞。受賞作だけを見ても中高生向けのライトノベルに限らない幅広い年齢層を対象として作品を書けることが分かる作家さん。

 

それでは得点を発表します。

今更キサラは呪われない

今更、キサラは呪われない https://
ncode.syosetu
.com/n3708ei/
七々八夕

※評価リーグの平均点は19.83333333/25点満点

それでは得点発表に参ります!!

ベギンレイムの得点

78点

コメント:現代社会の薄暗い闇を歩き呪具を売り歩く呪具商人と黒猫の話。全体の雰囲気、世界観、面白かったです。
一方で、作中に敵がいますが、主人公への強烈な敵意の理由付けが単純すぎるために敵の存在感が今ひとつ薄く、それがために終わりにかけての盛り上がりに欠けたように感じます。
商人と猫の二人の関係性を主に書いており、黒猫の人物描写は良かったのですが、主人公の魅力についてもう少し欲しかったです。呪具という危なげで魅力的な道具についてはあまり突っ込んで書かれておらず、そこら辺がもったいなく思いました。

ひょろの得点

92点

コメント:これは短編のクオリティーではない気がする。正直連載作品としてだったら100点満点を出しても良いほどの作品です。 なにか少年にあるなあと感じていましたけど上手くネグレクトという隠れ蓑を使って誤魔化していたのは良かったと思います。以前のお客だったことや年齢が若いというところも違和感なく描いていましたし読んでいて充分楽しめました。 難点を挙げるとするならば、タイトルが少し勿体ないかと。読む前はともかく、読み終わったあとの感じからするとそれほどタイトルの部分は重要ではないかなと感じました。これが後々に呪われないという事実が重要になっていくのであればこのタイトルでも問題ないですけど、少なくとも現時点での短編のタイトルとしてはあまり相応しくなかったかと思います。

肥前文俊の得点

78点

コメント:いろいろと惜しい感じがする作品。掌編よりも、中編の方が向いているように思えます。あるいは短編連作向けの題材ではないかな。書ききれていないながらも、垣間見える設定と関係性には魅力があり、もっと読みたかったし、それらを余すことなく書くことで、一皮むける作品。幻想と現実の架け橋を作るために、(特に呪術の道具の)ディティールに関する描写はもう少し増やした方が良い。

肌/編乃肌の得点

83点

コメント:世界観や雰囲気がいいです!言葉選びに独特のセンスを感じました。二股尻尾の黒猫や呪具売りなど、モチーフに選んだものも、作者様の味が出ていて、とにかく「こういうものを書きたい!」というのが伝わってきました。ただ僭越ながら申し上げると、出だしでお話の方向性が分かりづらく、物語に少々入り難いかもしれません。最初の方に、もう少しこれはどんな話で、呪具とはなにか、主人公たちは何を目的としているのか、説明があれば良いかなーと。あと、お客さんをもっと早めに出した方が、わかりやすいかもです。キャラの関係性や雰囲気はとても素敵だったので、また改めて読んでみたいお話でした。個人的にはこういったお話好きです!

合計得点:331点/400

巫女と狐はほどけない

巫女と狐はほどけない https://
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.com/n7019db/
ちょきんぎょ。

※評価リーグの平均点は20.33333/25点満点

それでは得点発表に参ります!!

ベギンレイムの得点

83

コメント:とある神社の巨乳巫女とショタジジイ狐のお話。まったりとした空気の流れる良作。
登場人物が巫女と狐だけのこともあり、一人と一匹の関係性を丁寧に細かく描写しているのが良かったです。
面白いというよりも、どこか落ち着きほっこりとする物語だと感じた。
最後の最後で、それまで全く仕事をしなかった狐もとい神様が作中での巫女とのやり取りによって方針を変更し、より巫女のことを思って動く様が、それまでの暖かくも閉じた世界が、暖かなまま開いていくように感じたのが印象的でした。

ひょろの得点

86

コメント:全体的な話は悪くなくとてもよかったと思います。境内から出れないというのは割とすぐ予測できましたが、それの理由は自分が考えていたのと違い面白かった。 そして描写などが上手いので普通にイメージして読みやすかったです。特に終盤の巫女と神との掛け合いは臨場感がありました。 これからの2人がどうなっていくのかが楽しみです。 個人的にちょっと気になったのは、巫女は今までにもループしているのかどうかという点。時代背景的に江戸などの過去から現代までの流れがあると思うのですが、巫女を蘇らせたのが最近なのか、それともある程度したら記憶と身体をリセットしているのか割と悩みました。

肥前文俊の得点

93

コメント:先の展開が見えつつも引き込まれた。軽快な序盤のテンポといい、中盤以降の物語の深みといい、貝汁のようにしみじみとした旨味がある。はたして消されたのか、残されたのかと心配になりながら読んだ。一つだけ言うなら、こんな性格が良くて、若くておっぱい大きくて、カワイイ巫女さんがいたら、私は毎日参拝するから、閑古鳥は鳴かないってこと!

肌/編乃肌の得点

95

コメント:キャラクター、ストーリー、構成、読みやすさなど、どれも完成度が高かったです。短編のお手本!という感じでした。文章も物語全体の柔らかな雰囲気に合っていて、一気に引き込まれました。あえて気になるところを挙げるとするなら、神様の過去を語るところが思ったよりサラッとしていたかな……と。作者様が意図的に重くなりすぎないようにしたのかな?とも思ったのですが、個人的にはもう少し詳しく知りたいところでした。最初と最後で同じ文を持ってくるサンドイッチ方式も綺麗に決まっていて、そこからの変化もまた良かったです。とにかく完成されている!と感じた作品でした!

合計得点:357/400

ポニーテールは超能力と共に

ポニーテールは超能力と共に https://
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.com/n7355ei/
 三衣 千月

※評価リーグの平均点は20.66666667/25点満点

それでは得点発表に参ります!!

ベギンレイムの得点

92

コメント:学園、サボテン、ポニーテール、恋愛、超能力。良い意味でタイトルからは想像が出来ない面白さがありました。
学園の人気(ひとけ)のない渡り廊下でサボテンを植えた鉢植えに向かっていつでも手をかざしている男子高校生、というなかなかに奇天烈な主人公”渡り廊下の主”こと「廊下先輩」。全校生徒のゴシップやら噂話を常に収集し、先輩のいる渡り廊下に近づく人をさらに減らすために様々な噂を流す「ペテン師」。嘘八百だらけな渡り廊下の噂をくぐり抜け、合言葉「ポニーテールの抜け殻」を言えた依頼者の依頼だけを二人は解決してくれる。
単に超能力を絡めた学園トラブル解決ものだけで読んでも面白いのですが、さらに物語終盤にかけて「廊下先輩」と「ペテン師」の二人の人間関係に焦点を当ててくる構成がとても面白かったです。最後に咲いた「サボテンの花」が最高でした。

ひょろの得点

82

コメント:学園生活にちょっとした超能力という設定を入れてちょっとした事件が起きる。全体的に悪くない作品だと思いました。超能力に関しても派手なのではないですし、制限などもあるのでこの作品として逆に面白くなったんじゃないかなあという気がします。あんまり強烈なのだとそちらがメインとなり他の部分の印象が覆われてしまいますしね。 多分ペテン師が女性ということを途中で明かして読者にちょっとした驚きを感じさせようという意図があったかもしれないのですが、なんとなくそうかなと思っていましたし、あまりその事実に驚けなかったのでもう少しそこに関しては工夫をしたほうがいいかなと思ってしまいました。

肥前文俊の得点

85

コメント:独自の世界観が確立されていたから次々と読んでいける。奇人変人であると思わせながらも、実際はそれぞれが悩みを抱え、考えを持つ一人の人間としてしっかり書かれている。面白く、そして評価に悩んだ作品だった。廊下先輩は外部から人間性は分かるんだけど、自身の発言では結構薄味だったのが気になった。行動と言動は一致しているのに、発言だけが一致していない感覚。

肌/編乃肌の得点

87

コメント:お話の至るところに細かい仕掛けがあって、作者様の独特の世界観が面白かったです。最後まで読むとタイトルの意味がわかって、青春さを感じる構成も良かったと思います。気になった点は、サボテン、フライドポテト、ポニーテールなど、特徴的なワードが短編にしてはちょっと多いかも……?事件のことと、先輩とペテン師さんのことと、二つの物語が交差するお話なので、多く感じたのだと思うのですが、もう少しまとめられたらより読みやすくなるように感じました。キャラへの好感度が高く、後半につれてお話にどんどんハマっていく感覚で、とても楽しませて頂きました。

合計得点:346点/400

天国列車

天国列車 https://
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.com/n5284eh/
 海水

※評価リーグの平均点は20.5/25点満点
それでは得点発表に参ります!!

ベギンレイムの得点

75

コメント:天国行きの列車に乗るために、閻魔大王の裁きで天国行きの判決を受けたものが集う駅舎。その駅舎の改札で切符を切っている若い男、獄卒の金魚海羽(きんぎょみう)が主人公のお話。お仕事小説的な雰囲気のある短編でした。
全体として落ち着いた雰囲気のある穏やかな物語だったのですが、「意表を突く」ような物語としての「動き」があるともっともっと面白くなるように感じました。もっと先輩が大きく動いて物語に関わった姿も見てみたかったです。

ひょろの得点

74

コメント:テーマ、世界観自体はとても面白い作品だと思います。死後の世界というのはいろいろと想像が膨らみますしね。 惜しいのは作品の山場が控えめだったことです。普通の現代ものだったりしたらあれくらいの事件でも良いかもしれませんが、せっかく特殊な背景なのですからもう少し盛り上がる事件のほうが良いかなあという気がします。 また、ベテランの極卒が30年だけというのも勿体ない気がしました。普通の人間だったらそれくらいの年数でベテランなのはおかしくないですけど、この世界観なら最低でも100年などという長期間のほうが面白いと思います。最初は寿命が人間と同じかと思いましたが最後の会話で100年は問題ないと感じましたし、それくらいのほうが読者も反応が良いと思います。

肥前文俊の得点

70

コメント:とても綺麗にまとまった人間ドラマ。コンテストと関係なく読むなら、純粋に良い話だなあという感想。反面、意表をついたり、予想を超える部分がなかった。コンテストとしては、評価しづらい作品でした。より主題を深々と掘り下げるか、あるいはキャラクターの名前だけではなく言動にも一癖、ふた癖入れて欲しかった。

肌/編乃肌の得点

80

コメント:天国へ続く列車の切符を切るという、この設定だけで癒し系のお話だなとわかり、優しい空気のまま、すんなりと物語に入り込めました。まさにヒューマンドラマ!って感じでした!予定調和といえばそうなのですが、このお話は王道路線が合ってる気もします。ただ少し、後半に金魚さんが自分のことを語るところが、説明的?な印象を受けて、間延びしてしまった気もしました。あの場面だけ、なにか工夫があるといいかもです。全体的には絵本のような印象で、可愛い物語でした。

合計得点299/400

ブリキの国

ブリキの国 https://
ncode.syosetu.com
/n2053ei/
永川 千

※評価リーグの平均点は22.83333333/25点満点

それでは得点発表に参ります!!

ベギンレイムの得点

93

コメント『私』はブリキの兵隊を殺し続ける。奴らに奪われた『感情』を取り戻すために。
主人公である『私』が何者で、ブリキの兵隊とは何なのかについては作中では明言されていません。この作品を最後まで読むことで、なんとなくではあるけど掴める。しかし、なんでそんなことになったのか、なぜ『私』があのような行動をとったのかといった詳細は全く描かれていません。でもそれが良かった。
その気になれば、彼女とブリキの兵隊達の様々な理由を書けたでしょう。しかし作者は書かなかった。
そしてこの短編作品はそれを書かなかったからこそ、最後の『私』の『行動』と『感情』がとても映えたのだと思います。

ひょろの得点

76

コメント:文章自体はとても読みやすかったですし、特に読んでいて詰まるところもなく最後まで一気に読めました。ブリキの兵隊という独特な表現や主人公の心情などが上手く描かれていて読んでいて楽しかったです。 この作品、世界観の解釈の仕方は人それぞれあると思うのですが、下手をするとなんの話なのかがわからないという読者を選ぶ作品となってしまっている気がします。もう少し内容に関して補足されていれば大衆受けする作品になるんじゃないかと思いました。 また、個人的には主人公を捨てたブリキの兵隊についてもう少し掘り下げたほうがより作品を読んだ満足感が上がると感じました。

肥前文俊の得点

88

コメント:書き出しが上手で、最初の数行に面白かったので、そのままスラスラと読めました。描写としては感情がないと言いつつ、感情表現を多用していることに違和感。感情がないと勘違いしている設定だとしても、どうせなら感情表現を使わずに(体の動きや部品の軋む音などで)感情を表現して欲しかったかな。面白さだけではなくて、もう一段上の描写に挑戦して良いレベルだと思う。

肌/編乃肌の得点

85

コメント:一人称を上手に使った、叙述トリックがメインの、近未来っぽいお話でした。無駄な文章がなく、わりと最初からクライマックスなので、ぐいぐい飽きなく最後まで楽しませて頂きました。救いがないようである、心がないようである、みたいな、言葉に出来ない面を表現する作者様の描写力が良かったと思います。ただ疾走感がある分、制作者(仮)と主人公のシーンや、ラストもぴゅっと通りすぎてしまった印象なので、ここはもう少しじっくり書かれていても良かったかもです。お話のテーマや描写力はとっても素敵だったので、見習いたいです!

合計得点342点/400

「ウナギが滅びそうなら、ウサギを食べればいいじゃない」と言ったら、数年後に大学が肉食女子の楽園と化した話

「ウナギが滅びそうなら、ウサギを食べればいいじゃない」と言ったら、数年後に大学が肉食女子の楽園と化した話 https://
ncode.syosetu.com
/n6681ee/
トファナ水

※評価リーグの平均点:23.33333333/25点満点

それでは得点発表に参ります!!

ベギンレイムの得点

90

コメント:良い意味でタイトルから得たイメージを覆されました。童顔男子大学生が年上金髪ポルトガル人美人講師にゲットされて、彼女の実家が『ウサギの畜産を手がける大規模農場』だったことからこの物語の日本の食文化に新しい波が来てしまう。そう、土用の丑の日はうなぎだけでなく本来は『う』のつく食べ物を食べると縁起が良い。うなぎが高いなら、うさぎを食べればいいじゃない! ということで日本にウサギ肉を浸透させるためのシミュレーションのような趣もありるのですが、読んでいてあまりにも描いている雰囲気が丁寧なためか「小説を読んでいる」ということを忘れさせられました。
あと先生が可愛い。BL好きでセーラーで月なアニメが大好きでどこか抜けてて肉食な浴衣にツインテールの外人姉ちゃんとかずるい。主人公もげろ。

ひょろの得点

78

コメント:丑の日に関したちょっとした雑学も入っていてなかなか楽しめました。読み終わったあとにタイトルがそのまま作品の内容を示していていたのも面白かったです。きちんと最初から最後まで一本の道筋で通っていましたし、オチも上手かったかと。 物語の展開が急というかテンポが早かったので読み終わったあとの充実感というのが少なかった気がします。また、同様にサクサクと進んでしまうので印象に残っているシーンというものがあまりなかったです。現時点でも面白さはあるのですが、なにかしら作品を深められる要素があったら一気に評価は上がると思います。

肥前文俊の得点

75

コメント:題材の選び方がいいですね。近年問題になってるウナギを題材に、そこからウサギへと繋げていく。国際結婚や大学での起業など、現代を上手に捉えて作品に活かせている感じがします。反面、話がトントン拍子過ぎて現実感に乏しかったのは残念。作りもの臭くなってしまった。あと、タイトルに比べてキャラが薄い。肉食女子設定がキャラとして消えてしまってるように思いました。時間の経過を伴う作品は一話に纏めるより、各話に分けた方が内容が充実できて、より生きてくるのでは?。

肌/編乃肌の得点

85

コメント:社会の教科書を、おもしろおかしく物語テイストにしたお話、というのが私の受けた印象です。社会問題を至るところに取り入れ、風刺を効かせつつ、とんとんと話を大きくしていく流れは、ブラックコメディ映画を見ている感覚で、興味深く読ませて頂きました。説明がそこまで難しくなく、スルッと読めたのは、作者様の解説が上手なんだろうなあと思います。ただどうしても、『物語』という面で考えると、キャラや見せ方にもうひとつエンタメ要素が欲しいかなとも思ってしまいました。全体的には、勉強になって最後まで面白かったです!

合計得点328点/400

カナリアの空

カナリアの空 https://
ncode.syosetu
.com/n7296ei/
Veilchen

※評価リーグの平均点は23.5/25点満点

それでは得点発表に参ります!!

ベギンレイムの得点

85

コメント:限られたドーム以外の外の全てが汚染され、あらゆる人種が混じり合い誰も彼もが髪も目も暗い色の世界で。ドームの中の塔の上に住む金髪碧眼の美しい少女『カナリア』と、ボス(チェリオ)に拾われた飼い犬こと少年『スポット』の物語。
カナリアとスポットとチェリオのお互いを思いやる暖かな、しかしどこか悲しい関係性がとても素晴らしかった。特にチェリオの「守るだけのものが欲しかったんだ……」との言葉は、過酷過ぎる世界の中で救いを求めるような感情を見ました。ドーム間の取り引きがどこかマフィアの取り引きのような趣があり「どっかで裏切られるんじゃ……!」と心配しながら読んでましたがまったくの杞憂でした。お互いがお互いを思い合う。悲しく、しかし暖かい物語でした。
ボス=チェリオとわかるまでがちょっともどかしい。一文の中に「ボス」と「チェリオ」が混在している箇所があり、そこがどうにもわかりづらいのが残念。

ひょろの得点

84

コメント:悪い点は特にありませんでした。世界観もよく考えられて作られているなあと思いましたし、話の流れも全体的にバランスよく上手い具合に書かれていたと思います。 ただ、登場人物たちの描写や話の作りに力が入っていたのでその分どういう世界なのかの掘り下げが少なかったかなあという気がします。いくつか書かれている要素だけでも十分面白いですし、そこら辺もしっかりと考えられていると思うのですが、説明などがもっとあれば作品の全体的なクオリティが上がるかと。 あと、これは個人的なものなのですが、カナリアの死に対してあまり悲しくならなかったです。もう少しカナリアの魅力を引き出した方が読者へ悲しみを感じさせやすいのではないでしょうか。

肥前文俊の得点

97

コメント:文句なしに面白かった。それぞれの心情が深く掘り下げられている。良かっただけに特に言及することもない感じ。あえて揚げ足を取るなら、もう少しだけチェリオの心情を早めに提示してほしかったこと、フェデリコを深掘りしてほしかったことかな。

肌/編乃肌の得点

93

コメント:明確な説明文を挟まず、荒廃した世界観をすんなり読者に伝えて物語に引き込む点に、作者様の力量を感じました。設定の作り込みや言葉選び、キャラも良かった!純粋に続きが気になりました。ただ作者様が演出のため意図的にされたことかなとは思いつつ、視点の混ぜこぜ感があるとこは、少し混乱してしまいました。スマートに視点を統一しても良かったかも……?個人的に好きなシーンは、グラスを引っくり返して説明するところで、あそこで一気に話の全体像が綺麗に整理されてよりお話に入り込めました。寂しくも希望があり、余韻のある爽やかな読了感でした!

合計得点359点/400

身長三センチの人妻

身長三センチの人妻 https://
ncode.syosetu
.com/n7334eh/
由斐レギナ

※評価リーグの平均点:22.5/25点満点

それでは得点発表に参ります!!

ベギンレイムの得点

77

コメント:主人公と身長が三センチな妻のやり取りがテンポよく続きスラスラと読めました。特に「妻が三分の一に切った楊枝を振り回して、季節外れの蚊と戦っていた。」の部分がなんかツボでした。字面がいいですね!
そして明かされる妻の真実。夢か現か。気がつけば物語はハッピーエンドで終わる。
どこか「世にも奇妙な物語」な読み味がありました。
しかしテンポが良すぎるがゆえにどこかあっさり過ぎる印象があり、もう少し三センチな妻との日常を見たかったです。

ひょろの得点

88

コメント:素直に面白かったです。設定も変に凝ったりしていないので読みやすいという点でもよかったかと。また、疲労した主人公の妄想かと思いきや最後にもしかしたら本当のことだったかもしれないというのを残しつつの終わり方は読んでいて楽しめました。 ただ、三センチというところが些か小さすぎたというのが否めないです。そのサイズでないと外に連れて行くことが難しいですけど、もう少し大きくてもよかったのかなあと思いました。序盤などで発見するのが困難かと思われます。 実は妻は病院にいてキスして目覚めるという流れは良いのですが、もうワンクッションなにかがあったほうがよいかもしれません。最後の勢いが駆け足ぎみに感じた気もします。

肥前文俊の得点

83

コメント:夫婦のやり取りや妻の可愛らしさが良かっただけに、あと一歩工夫して欲しかった。服装も考えられていたけれど、お風呂やトイレはとか、いろいろと疑問が残る。もちろんファンタジーなんだけど、どうせならもっと読者が考えつかないぐらいトコトン細部まで詰める。ああ、確かに小さいとそんな問題もあるよね、という驚きが欲しかったかな。また、終わり方を印象的に締めたかったんだという意図は分かるんだけれど「キスによって目が覚めた。ハッピーエンド」だけではなく、そうすることで夫婦間にどのような変化があったのか。たとえば会話の量が増えたり、キスする回数が増えたりといった変化が、エピローグで提示した方がより良くなるんじゃないでしょうか。

肌/編乃肌の得点

89

コメント:夫と妻、どちらのキャラも立っていて、間に挟まる小ネタも面白く、ラブコメらしい雰囲気が良かったです。いきなり妻が小さくなる事件が起こって、実は……な展開からの、王道ハッピーエンド。とてもよく纏まっていて、非常に読みやすかった!蚊と戦うところとか想像してほんわかしました。個人的にはくだけた語り口調もとても好きでした。ただ軽妙な分、小さい妻についての描写や、病気が発覚したあたりの心情が、少々物足りなかったかも……?加筆するとさらによい作品になる気がしました。全体的には、可愛いらしく安心して読める物語でした!

合計得点:337点/400

順位

※()内は評価リーグのこと

第1位 カナリアの空(ク) 359/400

第2位       巫女と狐はほどけない(ナ) 357/400

第3位  ポニーテールは超能力と共に(ナ)346/400  

第4位   ブリキの国(ク)             342/400

第5位           身長三センチの人妻(ク)          337/400

第6位           今更、キサラは呪われない(ナ)       331/400

第7位           「ウナギが滅びそうなら、ウサギを食べればいいじゃない」と言ったら、
数年後に大学が肉食女子の楽園と化した話 (ク)        328/400

第8位           天国列車(ナ)                299/400

グランプリ・個人賞

♠グランプリ 

カナリアの空 https://
ncode.syosetu
.com/n7296ei/
Veilchen

上記の作品にはキカイプロジェクト様より、
後日「イラスト+作品をイメージしたBGM」が提供されます。
※時期については現在未定です。最低でも一か月ほどかかる見込みです。

♣個人賞
個人賞は「評価とは関係なくすばらしい!」「気に入ったぞこの作品!」と思ったものを評価レビュアーが個人的に選ぶものになります。基本的にプレゼント等はありませんが、レビュアーがツイッターや活動報告等で作品名を紹介してくれる予定です。

ベギンレイム賞

ブリキの国 https://
ncode.syosetu.com
/n2053ei/
永川 千

ひょろ賞

今更、キサラは呪われない https://
ncode.syosetu
.com/n3708ei/
七々八夕

※こちらは第二回とは異なり、「読み専が紹介する『なろうお気に入り作品』」での紹介等はありません。

肥前文俊賞

巫女と狐はほどけない https://
ncode.syosetu
.com/n7019db/
ちょきんぎょ。

※「今更、キサラは呪われない」とはじめに表記されていましたが、「巫女と狐はほどけない」が正確な表記
主催であるナロラボのミスです。大変申し訳ございません。

肌/編乃肌賞

身長三センチの人妻 https://
ncode.syosetu
.com/n7334eh/
由斐レギナ

 

以上で今回の企画は終了になります。
参加者の皆様、レビュアーの皆様、お疲れ様でした!!